内科・生活習慣病の治療


― 健康な身体で充実した毎日を ―

内科・生活習慣病の治療

風邪、気管支炎などの呼吸器疾患、循環器疾患、膀胱炎、腎盂腎炎などの感染症、など内科の診療を行っています。

また、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常、高尿酸血症、慢性腎臓病、肥満症、メタボリック症候群、などの
いわゆる生活習慣病の治療に積極的に取り組んでいます。

その他に

1.基本検診・健康診断

2.わかりやすい説明を心がけます。

3.病院と医療連携を行っています。

4.各種予防接種、インフルエンザの予防接種は毎年10月頃から接種開始予定です。

  予約は不要です。その他のワクチンは予約にて行います。

なども行っています。

生活習慣病とはどんな病気なの?

人ごとと思えない生活習慣病は、年齢とともに多くの人が直面する問題です。

過食や運動不足から肥満をきたし、いわゆるメタボリック症候群からの生活習慣病重症化が問題になっています。

適度な運動やバランスのとれた食事をすることで、健康的な生活習慣を維持することが大変重要であることは多くの方が認識されていると思います。
しかしながら、運動不足、過食・偏食による不適切な食生活(塩分・糖分(甘いもの)・脂肪の過剰摂取、食べ過ぎ)、過度の飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足など、不健康な生活習慣についつい陥りがちです。
気になっていても忙しさを口実に放置してしまいがちです。気がつくとウエストが男性では85cm、女性では90cmを超え、内臓脂肪が増える肥満症になります。いわゆるメタボリック症候群です。さらに糖尿病、高血圧症、脂質代謝異常、脂肪肝、肝臓病、慢性腎臓病なども伴いはじめます。

そうなると明らかに危険信号が点灯してきます。それ以前なら健康体に戻ることができても、一線を越えると後戻りができません。その結果、待ち受けているのは、動脈硬化から虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症など)、脳卒中(脳出血、脳梗塞など)、慢性腎臓病、糖尿病の合併症(失明・人工透析など)などです。いろいろな臓器の病気が引き起こされていきます。心臓の機能低下、半身の麻痺、認知症、日常生活の支障、など生活機能の全般の低下に至り、要介護状態になることもあります。最悪な場合は命にかかわります。

そうならないためには、血管を若々しく保って元気な体を維持する事が健康長寿の基礎になるので、食事や運動、その他について正しく知識を持って取り組むことが大切です。

例えば、不適切な食生活(塩分・糖分(甘いもの)・脂肪の過剰摂取、食べ過ぎ)や運動不足は肥満をきたし、血圧や血糖を上昇させます。またストレス、睡眠時無呼吸症候群、寒い気温でも血圧が上昇してきます。

逆に減塩、過食・肥満の改善で血圧や血糖は低下し、良好な睡眠時間の確保、暖かい気温で血圧は低下する事が知られています。健康的な習慣を身に着けることにより、患者さんはこれらを考慮した自己管理を行うことができるようになってきています。

当クリニックでは、まず病状が安心できる状態になるように治療をお勧めしますが、治療の選択肢は患者さんと相談して決定することにしています。

内服薬だけではなく、上手くいくようにアドバイスしたり、時に励ましたり、見守ったり、なども治療の一環として採用しています。

生活習慣病の治療の基本

生活習慣病とは

生活習慣病の治療の基本はとてもシンプルです。
ただそれゆえに難しい点もあります。

治療の基本

1.健康的な生活習慣に戻しましょう。

 具体的には、以下を改善しましょう。

 ・運動(運動不足の改善)

 ・バランスの良い食事
 (塩分・糖分(甘いもの)・脂肪の過剰摂取や食べ過ぎの改善)

 ・禁煙

 ・過度な飲酒は控える

 ・過度なストレスはさける

 ・良質な睡眠時間の確保

2.現状の病気の治療に対して積極的に取り組む。根気強く治療を継続する。

これにより生活習慣を改善し、メタボリック症候群の該当者・予備軍からの卒業を目指しましょう。
薬の服用だけで改善するとは限りませんので、まずは意識を変えることからスタートしましょう。

高血圧症

聴診器

血圧が130/80 mmHg以上(75歳以上では135/85 mmHg以上)が高血圧と基準が厳しくなりました。

高血圧症は原因により2つのグループに分けられます。

1つは本態性高血圧症と言われるもので、塩分摂取過多、肥満、など生活習慣病が原因で引き起こされるものです。
2つ目は二次性高血圧症と言われるもので、多くの種類が存在します。主要なものは、腎実質性、腎血管性、内分泌性、血管性、脳中枢神経系、遺伝性、薬剤誘発性、睡眠時無呼吸症候群、などが挙げられます。まずこの2つのグループを区別してから治療を開始します。

血圧が高いものの無症状だからと言って放置すると心筋梗塞、脳卒中のような重篤な疾患を引き起こす事があります。自己判断で減塩などの食事療法を選択され、結果的に時間ばかり過ぎ、血圧は低下せず改善されない方がいらっしゃいます。そのような方は、まず高血圧状態のリスクを下げ(降圧剤で正常血圧に下げる)、その後、減塩や体重の減量で降圧剤を減らして行く方法も有用です。
当クリニックでは患者さんに合わせたアドバイスや治療を行いながら、安定した血圧のコントロールを目指しています。

糖尿病

糖尿病

糖尿病とはインスリンが膵臓から出ないか、あるいはインスリンの作用が弱いために、ブドウ糖をうまく体内で利用する事ができずに血糖が高くなる病気です。

高血糖状態が長く続くといろいろな合併症(心筋梗塞、脳卒中、透析、神経障害、失明、など)を発症するため、早期の治療が必要です。

食事・運動療法が基本となりますが、必要に応じて内服薬、注射薬(インスリン、など)で血糖のコントロールを行います。

頑張っている患者さんの話

血圧の薬は飲み始めたらずっと内服をしなければいけないと思っている方に朗報です。

その人は身の危険を感じるほどの高血圧症でした。数種類の血圧の薬を内服されていましたが、減塩などの食事療法から開始して、体重の維持(メタボ予防)などの努力で数年かけて血圧の薬が1剤に減り、今では薬の内服はありません。血圧120前後です。私は毎日朝夕の家庭血圧の測定の有用性と塩気の多い食事に対する意識改革をお勧めしていました。今では高血圧であったことが嘘のようです。

他にも、夏場は血圧の薬はお休みにできるようになった患者さんが何人も経験しています。

また糖尿病の方で、強い意志のもと、ご自身が一念発起し、大好きな甘いものを断ち、運動と食事療法で肥満を解消し、糖尿病から糖尿病予備軍(耐糖能異常)に、さらに予備軍から正常にまで改善されている方もいらっしゃいます。

今でも続けて頑張っていらっしゃいます。頭が下がる思いです。